検眼鏡

1.各部の名称

パンオプティック

パンオプティック    

3.5V同軸検眼鏡

3.5V同軸検眼鏡    

ポケットスコープ検眼鏡

ポケットスコープ検眼鏡    

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2. アパーチャーとフィルタについて

ウェルチ・アレン検眼鏡には観察をし易くするための様々な実用的なアパーチャーとフィルタが備わっています。

種類 説明 パンオプティック 同軸検眼鏡 ポケットスコープ
11810 11820 11720 12821
スモールスポットアパーチャー
無散瞳の瞳孔に対して容易に眼底観察が可能です。通常このアパーチャーで観察を始めます。
ラージスポットアパーチャー
散瞳した瞳孔に対して使用する標準的なアパーチャーです。無散瞳の瞳孔に対しても使用できます。
マイクロスポットアパーチャー
無散瞳の非常に小さな瞳孔に対するアパーチャーです。
スリットアパーチャー
様々病変の立体性、特に腫瘍、水腫状の乳頭の状態を調べることに役立ちます。
ハーフムーンアパーチャー
観察野凹凸の把握と観察視野が両方得られます。
     
固視アパーチャー
中心部の丸い円と十字型の目盛りにより、黄斑部を隠すことなく偏心固視の観察ができます。
   
レッドフリーフィルタ
観察野から赤色光を除去します。血管のわずかな変調や微量の網膜内出血、黄班のわかりにくい変化や疾患性溶出物などを観察するのに、通常光よりも適しています。神経線維を見ることが出来、視神経萎縮の場合のように神経線雑の欠損も観察できます。背景は灰色、乳頭は白色、黄班は黄色に見えます。眼底反射は強まり、血管はほとんど黒く見えます。このフィルタは静脈と動脈を識別する際にも役立ちます。静脈は比較的青く見えるのに対して、酸素を含んだ動脈血の流れる動脈は、より黒く見えます。
コバルトプルーフイルタ
フルオレセインナトリウムの点眼と、付属の角膜観察レンズと共に使用します。このフィルターは、角膜剥離や異物の確認に役立ちます。
 
偏光フィルタ
角膜反射がおきた時に反射を99%カットします。
   

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3.お手入れ方法

レンズ

レンズ専用の柔らかい布で拭いてください。レンズには溶剤系の洗浄剤を用いないでください。

検眼鏡 本体

アルコールで湿らせた柔らかい布で清拭してください。

ペーシェント・アイカップ(パンオプティック)

以下のいずれかの方法で消毒してください。
1. アルコールで湿らせた柔らかい布またはアルコールパッドで清拭します。
2. グルタラール液(サイデックス等)に浸します。
(消毒手順はメーカーの使用説明書に従ってください。)
3. オートクレーブ滅菌。

※注意 製品の内部に液体が入ると損傷を与える場合がありますので、注意してください。

※注意 パンオプティックのペーシェント・アイカップ以外は滅菌できません。

※注意 アセトンを用いた溶液や他の刺激の強い化学物質は使用しないでください。

3.5Vリチウムイオン充電式ハンドルのメンテナンス方法

充電ハンドルの充電原理

充電はハンドルの充電電池とチャージャースタンドの電極が接触する事で行われます。(赤○部分)

ハンドル電極部
photo_handle_dirty.jpg
充電スタンド
photo_stand.jpg
電極接点のクリーニング方法
  1. 繰り返し使用中に、皮脂等により充電電池の電極部に焦げ様の汚れが付着しています。下記写真のように焦げの汚れが付着した状態になると正常な充電が出来づらくなります。

    photo_handle_dirty.jpg

  2. 焦げの汚れが付着した場合は、研磨剤(例:ピカール等※下記右参照)を綿棒等にごく少量付け、汚れている箇所を研磨します。その後、乾いた布でハンドルに付着している研磨剤を完全に拭き取り除いてください。

    photo_pikal.jpg photo_removing.jpg

  3. 電極の汚れがなくなります。

    photo_handle.jpg

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4. トラブルシューティング

4-1. ハンドルと接続できません。
ハンドルは、検眼鏡の底部にある切り込みにハンドル上部の突出部を合わせ、垂直に軽く押し てはめ込みながら反時計廻りに90度回転して接続します。上手く接続できない場合、電球が検眼鏡内に完全に装着されていない可能性があります。電球をしっかりと奥まで押し込んでください。
4-2. 点灯しません。
電源を入れるには、ハンドル上の緑色のボタンを押しながら、時計廻りに廻します(ボタンを押 しただけでは電源は入りません)。止まる位置まで廻して光量を最大にしてください。壁掛トランスを使用している場合は、主電源を入れて壁掛トランスからハンドルを外すと自動的に検眼鏡から光が出ます。この際も光量は最大にしてください。正しく電源を入れても点灯しない場合には以下の原因が考えられます。
アパーチャー選択ダイヤルの位置がずれている。
【対応】アパーチャー選択ダイヤルを正しい位置にしてください(正位置には緑または白の線があるか、明確なクリック感があります、パンオプティックのみ)。
電球切れ
【対応】新しい電球に交換してください。
間違った電球の使用
【対応】正しい電球に交換してください。
ハンドルの充電または電池切れ
【対応】ハンドルを充電してください。充電しても点灯しない場合は、充電電池、充電器を 点検し、電池切れの場合は電池を交換してください。

※上記の対応をしても点灯しない場合には、製品をご購入いただきました販売店様もしくは、先生のご施設へ出入りされております医療機器・医薬品の販売店様に、当該製品とともに点検のご依頼をいただければ、弊社修理部門にて点検後、販売店様経由にて、修理のお見積をお届けいたします。

4-3. 照明が暗いのですが?
通常観察しているよりも暗く感じる場合、以下の原因が考えられます。
電球が検眼鏡内に完全に装着されていない。
【対応】電球をしっかりと奥まで押し込んでください。

レンズの汚れ。
【対応】レンズ専用の柔らかい布でレンズの汚れを落としてください。
ハンドルの充電不足。
【対応】ハンドルを充電してください。充電しても暗い場合は、充電電池、充電器を点検し、電池が消耗している場合は電池を交換してください。
4-4. 期待した観察像が得られない/像が鮮明でない。
以下の原因が考えられます。
検眼鏡が適正な位置で使用されていない。
【対応】検眼鏡の光を患者さんの約15cm手前、患者さんの視軸から約15度外側(耳側)から瞳孔の中心に光をあて、網膜の赤色反射をゆっくりたどって患者さんからの距離が3~5cmになると視神経乳頭が見えます。パンオプティックの場合は、ペーシェント・アイカップを患者さんに軽く押しつけた状態で最大の視野が得られます。
レンズの汚れ。
【対応】レンズ専用の柔らかい布でレンズの汚れを落としてください。
焦点の不一致
【対応】観察する前と、患者さんの眼底を確認した後に焦点調整ホイール(パンオプティック)、補正レンズ選択ディスク(3.5V検眼鏡)で焦点を調整してください。
4-5. 光反射への対処について教えてください。
光量を少し下げて観察するか、偏光フィルタが備わった機種の場合は偏光フィルタを使って観察してください。
4-6. ハンドルの充電ができません。
以下の原因が考えられます。
電池切れ
【対応】新しい電池に交換してください。
充電部の接触不良
【対応】ご購入いただきました販売店様もしくは、先生のご施設へ出入りされております医 療機器・医薬品の販売店様に、当該製品とともに点検をご依頼ください。弊社修 理部門にて点検後、販売店様経由にて、修理のお見積をお届けいたします。

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5.電池・電球について

5-1. 電球の寿命について教えてください。
光量や連続点灯時間等、使用状況によって異なりますが、以下となります。
●03800-U ハロゲン予備電球(パンオプティック用)  約18時間
●04900-U ハロゲン予備電球(3.5V同軸検眼鏡用) 約17時間
●03900-U ハロゲン予備電球(ポケット検眼鏡用) 約20時間
●03800-LED  LED予備電球(パンオプティック用) 約500時間
●04900-LED  LED予備電球(3.5V同軸検眼鏡用) 約500時間
5-2. 充電電池の寿命について教えてください。
充電電池の寿命は保管環境(温度条件等)、使用状況(充電回数等)によって異なりますが、 約2~3年です。
5-3. 使用できる電源の種類について教えてください。
パンオプティックと3.5V同軸検眼鏡は、3.5Vのリチウムイオン充電式ハンドル、ニッカド充電式ハンドル、および壁掛トランスで使用できます。
ポケットスコープ検眼鏡は、市販のアルカリ単3電池2個を使ってください。(オキシライド乾電池は使用できません)
5-4. 充電式ハンドルの充電時間は?
満充電にかかる時間の目安は以下のとおりです。
リチウムイオン充電式ハンドル
ハンドル付属のチャージャーでは約14時間
ユニバーサルデスクチャージャーでは約24時間
ニッカド充電式ハンドル
ダイレクトインタイプは約12時間
ユニバーサルデスクチャージャー用は約16時間
5-5. 充電式ハンドルは1回の満充電でどれほどの時間点灯できますか?
リチウムイオン充電式ハンドル : 約120分
ニッカド充電式ハンドル : 約60分
※LED電球を使用している場合は上記時間の約3倍になります。
5-6. 電球の交換方法について教えてください。
1. 電球の開口部は検眼鏡のヘッド底部にあります。検眼鏡のヘッドを片手でしっかりと把持し、もう一方の手で底部にある電球開口部にピンセットのような金具または電球に付属している取り外しツール*を使って電球を手前にゆっくりと引き出してください。
(*取り外しツールはLED電球にのみ付属しています)
2. 新しい電球の側面の突起と検眼鏡の電球開口部の溝の位置を合わせ、電球がしっかりと 内部に収まるまで正しい向きでまっすぐに押し込みます。

図はパンオプティックの電球交換の例です。

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